和笑のひとり言 No.2

気付くと私も今年三月に還暦を迎えました。「まだまだ若いぞ」と思っていましたが、昨日靴の紐を結んでいたら息切れをしている自分がいて、そっと現実が年齢を教えてくれました。六十年前の丙午(ひのえうま)に生まれたのですが、江戸期以降に日本では、この年に生まれた人は気性が荒く、災いを呼ぶなど根も葉もない言説が広まり、差別までもが生まれたのでした。「丙午は気性が荒い」という因果関係などありません。因果は、私の言葉、行動、心の在り方すべてが静かに巡り、結果として現れるのです。因果は裁かれるものではなく、自分が何を蒔いてきたのかをただ静かに映し出すだけです。あらためて根拠のない迷信に振り回されない智慧を学び、他に寄り添える慈悲の実践を紡いでいきたいと思います。